こんにちは。
愛され続けるお店づくりをサポートする税理士の酒井麻子です。

飲食店開業前の8割が売上日報をつけようと思っています。
しかし、実際は日別の売上をまとめることがやっとのお店が大半を占めます。これではせっかくつけた日報も意味がありません。

 

会計処理に必要な日報の内容はこれだけ

日報から会計帳簿に必要とする情報は、1日の売上高だけです。
これがあれば、帳簿は付けられます。
しいて言えば、支出や現金残高があると帳簿はさらに良くなるでしょう。

では、わざわざ日報を書かなくてもレジのジャーナルで充分なのではないでしょう。

そうなのです。
日報は会計帳簿に必要だからつけるわけではありません。

 

日報を付けるメリットは?

日報は1日の売上高を記録するだけではなく、1日の様子を記録して分析するためにあります。

  • 天気はどうだったか。
  • どんな工夫をしてどれくらいの成果がでたか。
  • クレームをもらったか
  • 近隣のイベントはあったか
  • 時間帯別の売上はどうだったか
  • 人件費が適正だったか

など、振り返りができます。
クレームはお店にとっての大切なお客様の声です。改善の余地を与えてもらったものなのです。
工夫が生きたポイントなども再現性を持たせるために重要です。
そして、時間帯別の売上はシフトの組み方にも影響してきます。人件費削減のポイントでもあります。

つまり、日報をつけることによって、翌日以降の売上アップ・利益アップのポイントをおさえることができます。
これは他店にない強みを見つけ、蓄積していくことができる最高の宝物です。

 

お店にマッチした日報をつける

では、いざ日報を付けるといってもあれもこれもとやっては大変です。必要なものの取捨選択しましょう。

また、お店のレジ・経理・給与との連携などシンプルにできて多様性があるものがおすすめです。

日報をつけて、ほかのソフトにも売上をいろいろなところで入力していたら二度手間・三度手間です。
いかに業務を連携させて活用するかも時間の節約につながります。

まずはお店に必要なものからピックアップしてみましょう。