利益があることがいいのは皆さん良く知っています。
では、赤字は絶対にダメですか?
なぜ利益が大事なのでしょうか。
そして、会社は利益を得ることが目的なのでしょうか。
利益を出すことで会社の規模が大きくなる
会社が存続し続け、成長し続けるには利益が必要です。
損益計算書の最終利益は、法人税等を差し引いたのち、貸借対照表の純資産の部を構成します。
上記のとおり、損益計算書の利益が資本に移ります。
これにより、会社規模が大きくなり、自己資本比率も増えます。
会社の規模はこうして利益を積み立てることにより大きくなっていきます。
そして、この規模は事業の健全性などを示し、一般的な判断基準ともなります。
持っている資産が借金でできているか、自分が稼いだ利益でできているかと言ったら、もちろん利益でできている方が今後の経営が安心ですよね。
利益は会社のリスクに備えとなる
事業は常に順風満帆ではありません。優秀な人材の退職、得意先の倒産、予期せぬトラブル、売上の季節変動・・・
さまざまな未来のリスクを乗り切るために、ギリギリの状態では乗り切れません。
未来のリスクに備える保険として利益を蓄積する必要があります。
利益は自己金融の役割を持つ
事業の目的を達成するには利益が必要です。
この利益が自己金融としての役割をもち、設備投資や従業員の雇用継続などにつながります。
会社が達成したい目標は利益を獲得することではありません。
利益は目標を達成するための手段です。
そこを間違えると会社は経営者の私利私欲を満たす道具となってしまいます。
お客様から利益を頂き、良いサービスにより満足を提供する。
より良いサービスを提供するために利益を蓄積し、良い設備を導入、従業員の幸福を追求する。
この循環を生み出してくれるのが利益です。
目的と手段を間違えないようにすることが大事です。
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