新型コロナの感染拡大が全国的に加速する中、PCR検査を受けたという方も少なくないはず!
「PCR検査は、医療費控除の対象になるの?」と疑問に思いますよね。
医療費控除の対象になるかは、治療に必要かどうかがポイントとなります。
医師等の判断により検査を受けた場合と自己の判断により検査を受けた場合でちがうんです!
医療費控除の対象となる医療費って?
- 医師等による診療や治療のために支払った費用
- 治療や療養に必要な医薬品の購入費用
などとされています。
医師等の判断によりPCR検査を受けた場合
新型コロナウイルス感染症にかかっている疑いのある方に対して行うPCR検査など、医師等の判断により受けたPCR検査の検査費用は、上記の費用に該当するため、医療費控除の対象となります。
ただし、医療費控除の対象となる金額は、自己負担部分に限りますので、公費負担により行われる部分の金額については、医療費控除の対象とはなりません。
自己の判断によりPCR検査を受けた場合
単に感染していないことを明らかにする目的で受けるPCR検査など、自己の判断により受けたPCR検査の検査費用は、上記のいずれの費用にもあてはまらないため、医療費控除の対象となりません。
ただし、PCR検査の結果、「陽性」であることが判明し、引き続き治療を行った場合には、その検査は、治療に先立って行われる診察と同様に考えることができるので、その場合の検査費用については、医療費控除の対象となります。
※医療費控除の適用を受ける場合は、医療費の領収書から「医療費控除の明細書」を作成し、確定申告書に添付してください。
医療保険者から交付を受けた医療費通知がある場合は、医療費通知を添付することによって「医療費控除の明細書」の記載を簡略化することができます。
なお、「医療費控除の明細書」の記載内容を確認するため、確定申告期限等から5年を経過する日までの間、医療費の領収書(医療費通知を添付したものを除きます。)の提示又は提出を求める場合があります。