自分でお店を開く!となると切っても切り離せないのが経理。そして、経理をするには勘定科目を知らないとできません。

勘定科目とは、お店の取引を帳簿に記録するときに使われる集計項目です。

簡単に言うと、お店の利益がどうやって出ているかを知るため、お店の財産状況に対して払わなければいけないものが何があるのか知るために分ける必要があります。

経理だけじゃない!勘定科目はここで必要

ただ、経理のためだけにはなかなか馴染みのなかった勘定科目を覚えるのは難しい話ですよね。しかし、開業資金を借りるとなったらどうでしょう。

開業資金を銀行から借りるには事業計画が必要です。

事業計画はどんなお店か、経営者の経歴や取引先、マーケティングはもちろん、利益が出るか、資金が回るかなど数字の計画が必要になります。この数字を説明するときにも勘定科目が使われます。

つまり、お店の経営について第三者に知ってもらうための共通言語とも言えるのです。

カフェ経営で覚えておきたい勘定科目

カフェ経営で使われる主な勘定科目は次の通りです。

その他にもありますが、まずはこれを覚えておきましょう。

分類 勘定科目 内容
資産 現金 手元にあるお金
普通預金 銀行の普通預金口座にあるお金
売掛金 ツケやクレジットカードなど売上後、後日回収される金額
商品 在庫品
建物 店舗の内装工事など
建物附属設備 電気設備、給排水設備など
工具器具備品 冷蔵庫、棚、パソコンなど1つあたり10万円以上の物
敷金 店舗の敷金
長期前払費用 店舗の礼金・更新料など20万円以上のもの
負債 買掛金 仕入れ代金でまだ支払っていないもの
未払金 費用でつかったものでまだ支払っていないもの
短期借入金 1年以内に返済予定の借入金
預り金 従業員のお給料から天引きした社会保険料や所得税、住民税など
長期借入金 1年以上返済期間がある借入金
純資産 資本金(元入金) 事業の元手
収益 売上高 お店の売上
売上原価 期首商品棚卸高 事業年度初めにもっていた在庫
仕入高 仕入れた食材や飲料など
期末商品棚卸高 事業年度の終わりに持っている在庫
経費 役員報酬 会社の役員に対する給料
給料賃金 従業員に対する給料
法定福利費 お店が負担する社会保険料
福利厚生費 従業員の慰安などに使う経費、置き薬、まかない、制服など
荷造運賃 宅急便代、梱包材など
旅費交通費 営業に関する交通費、高速、パーキング代など
通信費 電話、インターネットなど
広告宣伝費 チラシ、HP作成など
接待交際費 事業関係者への贈答、飲食など
保険料 店舗の火災保険など
消耗品費 食器、洗剤、雑貨など
支払手数料 振込手数料、クレジットカード加盟店手数料など
地代家賃 店舗や事務所の家賃
リース料 リース契約によるリース料
車両費 ガソリン代、車検費用など
租税公課 印紙、自動車税、固定資産税など
新聞図書費 雑誌、新聞
支払報酬 税理士、社会保険労務士、司法書士などへの費用
減価償却費 固定資産を費用化する際の項目
営業外収益 受取利息 銀行預金利息
雑収入 本業以外の収入
営業外費用 支払利息 借入による利息