今日は息子の通う小学校で租税教室の講師を担当させていただきました。

正直小学生にわかるの?と最初は思いました。

しかし、今回はわかるではなく自分たちが主役になって体験してもらって楽しく学んでもらいました。

税金はどうやって公平に負担する?

サラリーマン時代はあまり意識されなかった税金。独立開業して税金に触れる機会も多くなったのではないでしょうか。

その税金どうやって負担しているかご存知ですか。そもそも税金はどうやって負担したら公平なのでしょうか。

同じ額?

お金を持っていない人には負担になりますね。

同じ率?

ちょっと平等っぽいですね。

特定の人?

不公平感がありますね。

能力に応じて?

収入が少ないとありがたいですね。

実は日本ではすべてが採用されています。モノによって負担が違うため、公平が保たれるということです。

簡単な例をご紹介します。

消費税は収入に関係なく同じ100円のモノを買えば8円(平成31年2月現在)支払います。

法人税は利益に応じて同じ率(特例あり)を支払います。

たばこ税や酒税、固定資産税などは持ち主だけが負担します。

所得税は収入が高い人は税率が高く、低い人は税率が低くなっています。

このように状況に応じて負担してもらうことで公平が保たれます。

こんなことを税金で温水プールを作るというシミュレーションをしながら楽しく学びました。

節税して得することがいいことか

税金と聞くと大抵の大人は「節税できないか」とか「戻ってくる方法がないか」というような頭が働きます。ちょっと悲しいですよね。

私たちの生活は税金の上で成り立っています。道路や保育園、学校、警察、消防、介護などなど。

ただ、たくさん払えとか、払い過ぎがいいと言っているわけではないです。適正な金額は払いましょうというだけ。サービスを受けていて、どうにか値引きしろというのは自分も言われてイヤですよね。しかも、日本は借金ばかり作ってと言われる始末。

いや、私だって税金の使い道が良いとも思わないですよ。納得できないことはたくさんあります。

しかし、実際にサービスは享受しています。

だからこそ、節税と言う名の無駄使いによる税金値下げは考えものです。

特に事業による利益が出た時の税金は、事業が大きくなるためのものです。お店を大きくすることではなく、お店のサービス向上のために利益を積み重ねる必要があります。

お金がなくてかつかつでの営業ではなく、ゆとりをもって次に投資できることが心の余裕も生まれ、次なる一手になるでしょう。

税金は誰が決めている?

節税と脱税は違います。領収書を集めるとか架空の経費を入れる、売上を少なく申告するは脱税行為です。つまり、違法ね。

節税は正しく行い、払い過ぎないのも大切。サービスには適正な額を払いましょう。

違法ってなんだかおかしな話ですよね。

税に関する法律は国会で作っています。その国会は私たちが選挙で代表者を送り込んでいます。つまり、自分たちが託した方々が決めています。

今日もシミュレーションでは自分たちで納税方法を決めてもらいました。だからこそ、しっかり守って念願の温水プールができました。

これから大人になる子供たちに税金は安くするものではなく、豊かな暮らしを実現するものということが少しでも伝わると嬉しいです。