いよいよ確定申告の時期となりました。
会計ソフトの入力を済ませていざ申告!という方もそろそろいらっしゃるのではないでしょうか。
仕訳登録した後にそのまま申告してませんか?
よくある間違えをまとめてみたので、試算表や決算書をチェックしてみてくださいね。
1.現金残高がマイナス又は現実的でない金額
実は、ご相談にいらっしゃる方のほとんどが該当しています。
マイナス残高ってありえないのです。
だって現金ですよ。お財布の中身がなくなって、マイナスになるってことありますか???
誰かからお金を借りたり、自分のプライベートから支出しているのであればきちんとそれも記帳しなければいけません。
逆に現実的でない金額とは、いつも持ち歩く金額よりはるかに多いことです。
数百万円になっている方もよくいらっしゃいます。(本当に持っていたらOKです)
この原因は通帳からプライベート引き出した金額も現金勘定を使って処理していることです。事業主貸に変更しましょう。
現金管理が難しいようでしたら現金を使わないという選択もありますね。
2.通帳残高と一致していない
意外と多いのもこちら。
特に青色申告の方は、財産・債務を計上しなければいけません。
単純に処理するのではなく、毎月残高があっているか確認しましょう。
残高が違うということは、取引をすべて網羅していないか二重に計上されていることになります。
もし、プライベートの部分を処理していないようでしたら、支出は「事業主貸」、入金は「事業主借」で処理しましょう。
3.売掛金はあっている?
売掛金とはすでに売っているけど、まだ未入金の金額のことです。
1月以降に入金される金額になっていますか。
マイナスになっていませんか。回収できていない金額はありませんか。
4.マイナス残高が全体的にないか
通常、決算書にマイナス残高が載ることはありません。(減価償却累計額・貸倒引当金を除く)
このため、マイナスということは何か間違えがあるはずです。
総勘定元帳でチェックして修正しましょう。
5.売上高や毎月発生する経費に漏れや二重はない?
売上や経費の未計上や二重計上はありませんか。
月次推移表を確認するなどして、毎月の売上高に異常値がないか、毎月発生する経費がしっかり計上されているか確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
1件1件の仕訳が合っているように見えても、実は全体でみるとつじつまがあっていないことがあります。
今一度確認して確定申告に臨んでくださいね。