こんにちは。
愛され続けるお店づくりをサポートする税理士の酒井麻子です。

 

お店の経理は誰がやっていますか?

『うちの経理は会計事務所に任せているから大丈夫』
『奥さんが全部やってくれていてお任せなんだ。領収書早く出せっていつも言われるよ。』

というセリフ、中小企業の社長さんから多く聞こえてきます。
経理は誰がやっても問題ありません。ただ、すべて任せて終わりでは的確な経営判断には結びつきません。

 

経理を今よりもっと活用する3つのポイント

○ 経理を事務作業だと思わない

経理というと、請求書を発行したり、領収書をまとめて帳簿を付けたりと事務作業を思い浮かべる方が多いです。

『経理』の文字をみて下さい。『経理』は『営管』です。帳簿付けは経営を管理するための大事な作業。

取引が記録された帳簿から計算される数字は経営判断の材料になります。それなのに、帳簿を付けることで経理が完結していると思い込まれることがあります。

 

○ 出口を明確にする

日々の取引は帳簿に記録します。この作業が単純作業として経理の仕事になっています。この単純作業をもっと役立つものにするには、出口を作ってあげることが大事です。出口とは、経営者の欲しい情報のことです。

良い会計ソフトがあれば資金繰りや納税予測、経営分析もできます。単純に会計ソフトのデフォルト設定を使うのではなく、経営判断できるように、お店に合わせてカスタマイズすることが大事です。

【例】

飲食店を経営している場合、あなたはどんな数字を知りたいですか?

売上の内訳はフードとドリンク。
原価率も異なるので分けて知りたいとなれば、売上をフードとドリンクで分けてみる。

店舗がいくつもあるなら、店舗ごとに利益管理できる仕組みを作る。

ランチとディナーのシェアは?

売上を曜日別、天気別で知りたい。

テイクアウトとイートインの割合は?

 

など、飲食店1つとっても見る角度が沢山あります。どの視点から自社を確認したいかということまで考えて帳簿を設計すると経理が活きてきます。また、帳簿はシンプルであっても、その過程に作成される資料を充実するなど工夫するとよりわかりやすいものができます。

 

○ 重複する資料は作らない。

『経営管理のために~』
なんて言いながら、沢山のデータを作っている方がたまにいらっしゃいます。こっちでもあっちでも同じ情報入れて、最後には帳簿にも同じ情報。

ズバリ!!
これは時間の無駄でしかありません。

何が必要なのか明確にすることで、1つの作業からいろんな面を見ることができます。本業が疎かになったり、数字がストレスになるような資料作りは今すぐやめましょう。

レジや日報をうまく活用できるといいですよね。

そのためには、お店に合った会計ソフトはもちろん、レジなども連携して考える必要があります。特に増税により導入される軽減税率も視野にいれなければいけませんね。初めは時間がかかっても、しっかりと土台を作ることで将来手間を省いて、役立つ経理となります。

経理を見直して手間を減らし、活用しましょう。

 

当事務所では、経理改善のご相談も承っております。
お気軽にお問い合わせください。