あけましておめでとうございます。
愛され続けるお店づくりをサポートする税理士の酒井麻子です。
事業継続にかかせないものはやはり資金です。しかし、損益計算書における利益と資金の増減は一致しません。つまり黒字であっても倒産するし、赤字であっても資金があれば事業継続できてしまいます。しかし、ただお金があっても効果的に使わなければ、事業発展が望めません。しっかり管理して効果的な資金活用しませんか。
資金繰り表を作成しよう
お金には色がありません。だからこそ自分で管理しなければならないのです。その管理方法が資金繰り表の作成。
資金繰り表には予定と実績を記入すると良いでしょう。
日々作成することにより、「いつの時点で、どれだけ資金が必要なのか」ということが明らかになります。設備投資計画を立てていても、採用計画を立てていても、資金がなければ実行できません。また、年度の途中で資金がショートしては、事業継続が難しくなります。資金繰り表を作成することにより、設備や人材などへの投資計画が立てやすくなります。
例えば人材採用することを考える時、季節変動を把握し、即戦力で採用するのか、未経験からの採用であれば前倒しで行うのか。未経験の採用を考えると、人材が欲しい時期により前に採用が必要だったりしますよね。売上金が入金される前からの採用を行なえば事前に資金が必要です。実際に活躍するまでの期間への投資ができるどうかも資金繰り表から確認することができます。
資金繰り表を作成し、事前にどのような対策ができるのか、どこにお金を使えば効果的なのかを確認してみましょう。
お金を色分けしてみる
前述したとおり、お金には色はありません。しかし、資金管理をする上では、色分けした方がわかりやすいですよね。
◆経常運転資金
売上や仕入の収支金、家賃や通信費など常に起こる取引に使うものなのか
◆設備資金
固定資産などの購入に充てる資金なのか
◆決算資金
法人税などの納税、株主への配当資金なのか
そのほかにも、賞与資金や季節性の資金など自社に応じた資金収支があるとわかりやすと思います。はじめから事細かに設定すると、管理することが大変になってしまいます。まずは少ないカテゴリーを設定して、できることから管理を始めてみてはいかがでしょうか。
ポイントは誰がいつ見てもわかりやすく。毎日変わる資金環境。日々の管理が大切です。
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