こんにちは。
愛され続けるお店づくりをサポートする税理士の酒井麻子です。
会社は利益が出たら税金を納めなければいけません。できればこの税金、安くならないかと考える社長は多くいます。しかし、税金が安くなれば脱税でも節税でもいいのかというと違います!!
節税と脱税の違い
節税とは
法律に決められた範囲内で税金を安くすることです。
例えば、飲食費を5,000円以下とそれ以外とに区別して交際費課税を軽くしたり、政策に合う設備投資をして税額控除を受けたりすることにより税金を低く抑えることです。
脱税とは
不正や偽りの行為によって税金を逃れる法律違反行為をいいます。
例えば、架空の人件費を計上したり、売り上げを計上しなかったりと本来の利益を偽ることです。
節税がシロ、脱税がクロだとすると租税回避行為というグレーゾーンがあります。法律で想定している範囲以外の行為によって税金を最小限に抑える行為です。法律が想定していない行為のため、脱税のように捉えがちですが、必ずしも脱税とはなりませんが、税務調査で指摘される確率が高いものとなります。
効果的な節税をするタイミング
安易に節税だからと手を出すと、キャッシュばかり出て行ってしまい経営に影響してきます。税金を安くするには効果的に節税をしましょう。
では、節税のタイミングは次のうちいつが良いでしょうか。
① 期首
② 期中
③ 決算日前
④ 決算日後
やはり①の期首から事前対策、②の期中で日常対策をすることですね。役員報酬の決定から設備投資、人員計画などは期末では節税に結び付かないため、スタート時点で計画的にしておくことが将来の節税につながります。④のように決算日後になると、できる節税が限られてしまいます。遅くとも③決算日前3か月には準備をしておきたいところです。
節税をするためにやるべきこと
効果的な節税のタイミングがわかったらやるべきことは1つです。
常にタイムリーな業績を把握することです。
当たり前のことですが、いくら儲けているのか、いくら手元にキャッシュがあるのかを把握しておかなければ節税対策はできません。常に把握できる体制を整えていきましょう。