日々の取引は仕訳として帳簿に記載していく必要があります。

この仕訳を作るのに一番悩むのが経費を勘定科目に振り分けることではないでしょうか。

 

 

勘定科目とは

簿記で仕訳を作成する際や財務諸表に表示する際に、類似した項目をまとめるもの。

つまり、似たような取引を種類ごとにまとめて集計できるようにする分類のことです。

 

 

 

勘定科目のルール

勘定科目には最低限わけるルールがあります。

それは、決算書のルールに合わせること。

 

勘定科目は次の大きく5つの性質によりわかれています。

 

● 資産 

現金・預金・売掛金・未収金・固定資産など

 

● 負債

買掛金・未払金・借入金など

 

● 純資産

資本金など

 

● 収益

売上高・雑収入など

 

● 費用

仕入高・旅費交通費・消耗品費・会議費など

 

 

 

勘定科目の振り分け方

勘定科目に振り分けるといっても、どんな勘定科目があるかわからない。。

そんなときは、だいたいの勘定科目は決まっています。

 

会計ソフトを使えばデフォルトで入っていますし、個人の場合であれば青色申告決算書を見れば一般的な勘定科目が表示されています。

家計簿と変わらず、取引の内容に応じて該当する勘定科目を使用すれば大丈夫です。

 

 

 

モノを買ったら消耗品?雑費?

モノを買ったら消耗品費?事務用品費?雑費?

名刺を作ったら広告費?消耗品?

 

こんな小さな疑問ありませんか?

答えはどれでしょう。

 

実は、明確な答えはありません。

 

洗剤を買ったなら事務用品というわけではないですが、ファイルを買ったら消耗品か、事務用品かという判断をしなくてはいけません。

これがどちらであっても間違えではないです。

 

しかし、まったく意味の異なる勘定科目にしたり、毎回違う処理をしていたら問題です。

自社ルールを作って継続して処理することが大切です。

 

 

 

雑費は使わない

勘定科目がわからなくなると「雑費」に振り分けたくなります。

ここはグッと我慢して、どこかの勘定科目にしっかり振り分けましょう。

 

帳簿は会社の成績を見るためにつくるものです。

もし、雑費の数字が大きくなれば内容不明なものが多く、お金を何に使っているかせっかく帳簿を作っていても意味がありません。

 

 

銀行の手数料は「支払手数料」

セミナー受講は「研修費」

など、一般的にわかりやすい勘定科目を作り振り分けることをお勧めします。