一年の計は元旦にあり
今年の計画は作りましたか。
事業計画のなかでも数字的に必要な損益計画。売上や仕入れなどはある程度予想できたとしても、経費はどうでしょう。
開業のご相談にいらっしゃる方々のなかでも忘れてしまいがちな経費トップ3をご紹介します。
第3位 減価償却費
10万円以上の物品や工事は一括で費用にならず、固定資産として会社の財産になります。
これを決められた年数(耐用年数)で費用化していくのですが、そ費用化するときのことを「減価償却」といいます。
価値の減少を数字化するという感じです。
事業計画では調理場や調理器具など固定資産として記載されているにも関わらず、損益計算書では経費として認識されていないことが多々あります。
固定資産計上したら、損益計画にも減価償却費を記載しましょう。
減価償却は毎年同額となる定額法と最初の費用化が大きい定率法があり、個人・法人や資産によって処理は異なりますが、複雑にならないように定額法で毎年同額でも良いかと思います。
電気設備や給排水設備であれば15年、調理器具であれば6年の耐用年数がほとんどですので、購入額を耐用年数で割った金額を入れておきましょう。
第2位 管理費
店舗にもよりますが、ごみ処理やマット代、害虫駆除などの衛生管理費や有線放送、レジ保守、HP管理などの営業管理費などが漏れてしまいがちです。
経営が始まってからこんな出費も毎月あったのか!となってしまっては利益も資金も回らないことになってしまう恐れもあります。
管理費は毎月出ていくものなので、細かく確認しておきましょう。
近年ではクラウド化が進んでいたり、アプリなどの使用料も増えてきていたりします。
クラウド会計ソフトや人事管理ソフトなどもランニングコストがかかるので調べておきましょう。
ひとつひとつは小さな金額かもしれませんが、漏れが多くなれば影響もでてきますので要注意です。
第1位 法定福利費
人件費のお給料や役員報酬はしっかり入れているのに一番忘れられてしまう経費です。
お給料を支払う場合には、健康保険や厚生年金、労働保険料の支払いが必ず発生します。
事業所の場所にもよりますが、だいたいお給料の15%くらいを目安に経費として認識しておきましょう。
ここを忘れると大きな出費となってしまいます。
いかがでしたか。
開業時の損益計画は、本当にお店が続けていけるのかの重要なポイントとなってきます。
売上をあげることはもちろんですが、どのくらいの固定費が発生するのかなるべく漏れの内容に把握しておきましょう。
融資が通るからOKというわけではないので、最初に悩んだら専門家に相談してみてくださいね。