こんにちは。
愛され続けるお店づくりをサポートする税理士の酒井麻子です。
私がランチに行くときによく観察してしまうのがお会計です。
特に町の定食屋さんは税務調査の事前調査か?というくらい見てしまうことも。完全に職業病ですね。
お会計で何をみる?あなたお店の怪しいところ
それは、もちろんレジの有無。レジの使用です。
まず、『レジがない=売上を抜いているのではないか。』これが一番怪しいです。怪しすぎます。
この場合、単価×滞在時間×席数×回転数など計算してしまいます。もちろんランチだけですが、夜のメニューも見られたらそこまで計算していることも。
あくまで妄想の範囲です。
そして、レジがあるのに使わない。あとでまとめて打つタイプ。
これも怪しいですよね。レジがないのと変わりません。
POSレジがあるときは比較的しっかり管理しているかとは考えていますが、もちろん操作可能ですから完璧とは言えません。
売上を抜くのは大きな損失です
もし、このように管理体制をしっかりしていないで売上をオーナーが抜いている場合には脱税になります。
また、ご自身が売上を抜くだけでなく、従業員が抜いているケースも多々あります。横領という立派な犯罪です。
そして、売上を抜くということは、脱税だけでなく、実はお店にとっても大きな損失です。
ザル勘定って聞いたことありますか?
レジがない昔、八百屋の天井から下がっていたザルに売り上げたお金を入れて、そこから経費を払って残ったものを売上として認識するザル勘定。これでは実際にいくら売れて、何にいくらかかったのかわかりません。
つまり、お店の業績が分析できないのです。
曜日や天気による売上の変動は?
売れ筋メニューは?
季節メニューの売れ行きは?
どんな経費がかかっている?
ザル勘定にならないように、レジがなくてもできる工夫をしてみましょう。
レジがないときは証拠書類を残す
例えば、オーダーをとった注文票に人数や金額をきちんと記載します。この注文票は必ず連番を付けて、使います。もし、この番号が抜けていれば売上を抜いたかと疑うこともできます。
経費については、現金を別に管理して、経費専用の小口があると混ざらずにスッキリします。この経費用小口は補充のルールを決めておくとどのくらいの間隔で現金が減ったかなどの動きもつかめます。
そして、必ず日報をつけて日々の記録をしましょう。現金商売には記録が大切になります。