こんにちは。
愛され続けるお店づくりをサポートする税理士の酒井麻子です。

不定期ですが、経営者インタビューを掲載させて頂きます。
カフェ経営のヒントとして、他業種の経営者の考えなどをお伺いします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

本日ご紹介する経営者は、あらゆる趣味の雑誌や本を発行し、

新しいライフスタイルを提案するエイ出版社の角謙二社長です。

趣味本は読者の癒し本であると語る角社長。

 

大通りで「皆さんどうぞ」というものではなく、裏道で「あなたのための本です!」という特別な思いで作られています。いかに読者を裏切らないかという視点から、読者が求めているもの以上の価値を創造し続けています。

 

角社長

 

株式会社枻出版社(えいしゅっぱんしゃ)
代表取締役社長 角謙二(すみけんじ)

 

-御社の事業内容について教えてください

メディアを持った企画会社です。
本の出版をはじめ、レストラン、カフェ、ゴルフショップ、建築設計、イベントの企画などを手掛けています。ただ企画するだけでなく、メディアを持っていますので、雑誌、イベント、店舗でのプロモーションなどがワンストップでできるクリエィテブ会社です。

趣味の本に特化しているので、ライフスタイルの提案が得意な分野です。

 

 

-入社のきっかけはどんなことでした

もともと前職への入社が弊社の出版している「RIDERS CLUB」を読んでいたことがきっかけでした。
当時オートバイ雑誌と言えば16~20歳の若者向けが多く、この「RIDERS CLUB」は大人向けオートバイ雑誌ということで愛読書になっていました。

スーツのサラリーマンが電車で広げても恥ずかしくない雑誌が販売されたというオートバイファンの大人にはとても嬉しいものだったのです。そして、当時勤めていた会社からの縁があり、枻出版社のお手伝いをすることになりました。

入社当日から徹夜という状況でしたが、大好きな雑誌の仕事に携われたことの嬉しさ、楽しさで辛いということは全く感じませんでした。枻出版社に入社するという縁をとりもってくれたものはまさしく「RIDERS CLUB」です。

 

 

-お忙し毎日かと思いますが、毎日の習慣などはありますか

自宅にいるときは、テレビを見ながら本や雑誌を読んでいます。同時にというか、本を読んでいるときにテレビから聞こえる気になるワードがあるとテレビを見てチェックするという感じです。いろんな情報を知っていたいという好奇心から毎日たくさんの情報をキャッチしています。情報という点と点が繋がって企画が生まれるところに仕事の面白さを感じています。知りたい好奇心と、それを伝えたいという気持ちから楽しい企画を生み出しています。

 

-毎日の習慣から生まれる企画が楽しみですが、今後はどんな展開がありますか。

世田谷の246号線沿いに年代物のポルシェのお店がオープンします。また、11月にはゴルフラボもオープン予定となっています。どの業界の趣味であっても、ユーザーの方々が楽しめ、趣味を持って良かったと思える仕事を続けていきたいです。

趣味本は楽しむためだけでなく、癒しを与える本だと思っています。自分たちの好きな世界だからこそ大切にしていきたいです。

 

-経営を行うにあたり考えるべきことはありますか

はじめに本人のパフォーマンスによる経営なのか、チームで築き上げていく経営なのかどちらかを選ぶことは必要だと思います。自分の能力でシステムを作り上げて事業することと、優秀な人材を集めて事業を行うことは同じ製品を作る事業でも経営方法は異なりますよね。

自分がやっていけるのはどちらなのか考えるべきです。そして居心地の良い場所を作ること。嫌なことは続きません。私はモノを創り出すことが好きで、読者の顔が見られることが喜びです。今、とても居心地が良い場所です。

 

-経営者になって行ったことはなんですか

経営の勉強をしていないところからのスタートでした。当初経理の人材が足りず自分で伝票を起こしから作業していましたが、出来上がった試算表はデータとしては遅く、内容もわかりにくいため、経営の役に立ちません。

これでは意味がないと思い、経営の素人でもわかる資料作りを始めました。

当たり前のことだけど、1つ1つの商品で黒字になれば、最終的には黒字になる。その仕組みをわかりやすく作り、社員にも共有しています。まさしくアメーバ経営です。これにより、予算と実績について誰もがわかるようになりました。

代表に就任してから15年間、売上目標を与えることをしなくても従業員自らが利益を上げ方を考えるようになっています。

 

-若手起業家にアドバイスをお願いします

起業したての数人の会社で、形ばかり作ることにこだわり過ぎないで欲しい。会社だからと、ルールばかり作る必要はありません。社員を安心させるためのルールは必要ですが、へたに縛りつけるようなルールは作らない方がいいです。

会社が小さなうちはルールよりも人間関係を築ける環境が必要だと思います。

 

 

【会社ホームページ】

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